アジアや太平洋地域の仕事の性質はここ数十年で劇的に変化しています。労働市場のシフトは社会を一変させ、急速な経済成長はより良い給与と生産的な仕事を労働者に提供しています。

国際貿易と新たなテクノロジーは2つの重要な要素を含んでいます。1つ目は、貿易が地域の最も重要な財産を役立たせることを可能にしました。それは、労働力です。そして2つ目は、新たなテクノロジーが生産性の向上の引き金になり、雇用の創出と給与の増額につながりました。

しかし、アジアの仕事の挑戦はまだ終わっていません。2015年から2030年にかけて、アジア開発銀行(ADB)の加盟国の労働力は年間でおよそ1600万増えると推測されています。

明らかに、より多くのより質のいい仕事が求められているのです。

テクノロジーはアジアが多くの挑戦を達成することができるような助けになります。しかし、国々が挑戦へ向けてよく準備をしたなら、労働市場にももたらされるのです。

コンピューターやビッグデータに加え、モバイルインターネット、人虎知能や機械学習、ロボット工学、ナノテクノロジーは第四次産業革命を駆り立てます。これらはビジネスモデルと仕事の性質を根本的に変えるでしょう。

これらの進歩は未来の繁栄に寄与し、そのうちいくつかは労働者や社会に挑戦を突きつけるでしょう。スキルのない労働者ができるような仕事は自動化によって失われる可能性がります。

第四次産業革命によって解放される労働力は不安定な雇用の増加につながります。これらの仕事は社会的な利益もOJTも入らず、労働者にとっては労働市場の需要の変化についていくのが大変です。

では、政策はどうするべきなのでしょうか。

貿易に取り組み、テクノロジーを守る

最初に、貿易において壁を作ることは選択肢にはありません。ひらけた市場は発展途上のアジアに多くの繁栄をもたらしてきました。ここ数年間、成長のスピードは遅くなっていますが、これは今後も期待されています。

東アジアや東南アジアのように世界経済とより密接に関わっている地域では、成長が早く、より多くの仕事が生み出されています。南アジアがその次で、まずはインフラの整備と規制の合理化が必要です。

次に、テクノロジーの挑戦への解決策はテクノロジーの変化を進ませるわけではありませんが、準備しておく必要があります。

簡単に言うと、あるケースではテクノロジーが現在の労働者の代わりになるでしょう。つまり、代替効果です。しかし、それでも「スケール効果」が支配するかもしれません。これは、与えられた量の人員削減が必要な場合でも、総生産量の十分な増加により、仕事を増やすことができるかもしれないということです。

時々、テクノロジーは今ある仕事を補完するものになり、労働者の生産性の向上にもつながるでしょう。また、テクノロジーは新たなタイプの仕事を作り出すでしょう。例えば、テクノロジーを補う新しい仕事があれば、古い仕事に取って代わるようになるでしょう。

これらの機会のメリットをフルに得たい発展途上のアジアの国々にとって、彼らの資源を使うことについてより柔軟になっていくでしょう。資源とは、労働力、資金、土地のことです。

柔軟性は必要不可欠で、テクノロジーの変化の早いペースによって与えられ、テクノロジーが異なる市場、セクター、工場に影響する予測不能な手段でもあります。労働力や資金、土地を衰退している産業や工場から新たに割り当てることを妨げる規制はただ可能性を潰すだけです。

雇用レベルを市場のトレンドに合わせるための柔軟性のある労働市場の規制は必要で、異なるタイプの雇用契約(期限付き雇用など)や在宅ワークやテレコミューティングなどの異なる環境で働く経験者も必要となります。

しかし柔軟性というのは規制をしない労働市場という意味ではありません。

より良い教育、適正なスキル

労働者は経済的や健康的なリスクや退職によって収入を失うことから守られるべきです。同時に、企業は、役に立たない労働者を解雇する上で苦労するべきではありません。もしそんなことをすれば、経済拡大の最中でも創出される仕事が少なくなってしまいます。

社会保険を保証すると同時に、企業は労働力に変化をつけることで能力を維持しなければなりません。

発展途上のアジア太平洋地域の国々は教育へのアクセスの拡大において、印象に残る進歩をしました。そして今彼らが焦点を当てるべきなのは、教育と研修の質と適切さです。

新たに仕事につく多くの若者には、複雑な問題を解決し戦略的に考える力が欠けています。雇用主のアンケートではしばしば非認知スキルが主要な欠点として報告されています。

これらのスキルが最高であることは明確です。新たなテクノロジーの恩恵を最大限に受けるためには、必要とされているスキルを取得できるような教育システムの改良を基本として、発展途上のアジアのスキルを拡大することが重要です。

例えば、未来の中間のスキルの仕事の多くは、コミュニケーション力、問題解決力、柔軟性や適応性などの様々なスキルが必要になります。つまり、未来の労働者はコンピューターリテラシーなどの技術的なスキルだけではなく、小学校や中学校で習うべき基本的な認知・非認知スキルが必要になるのです。

質の高い教育と生涯を通したトレーニングを提供することに投資する経済は、破壊的イノベーションの影響を最小限にとどめることができるでしょう。

ADBは、適正なスキルのある労働者を育て新たな仕事の世界へ送り出す手助けをすることで、需要のある求人市場への移行の管理をする国々の手助けをするという、決定的な役割を担っています。

第四次産業革命はワクワクするような時と言えます。もしその混乱に向けて準備をしておけば、質の低い仕事よりも、より良い仕事を生み出すことができるでしょう。